好きなことよりも、楽しいことよりも大切な自己受容

中谷英貴です。

 好きなことをやってみよう
 楽しいことをやってみよう
 自分が望むことを探して試してみよう
 可能なら、それを新しい仕事のきっかけにしよう

 ふさぎ込んでいたり、
 日々の仕事や生活に行き詰っている方が
 自分を変えようとして
 出会う言葉だと思います。

 一昔前、いえ前世紀くらいまでは、
 好きなことや楽しいことというより、
 努力とか頑張りだったかもしれません。
 私の父母は、そんな世代の人たちでした。

 『人、生まれて、生きて、死ぬ、それだけでたいしたもんだ』
 これは、北野武さんの「騙されるな」という詩のラストにある文です。

 好きなことが必要ないわけじゃない。
 楽しいことが必要ないわけじゃない。
 やりたい仕事、優しい伴侶、親しい友人、豊かな生活、リア充…。
 求めれば求めるほど、求めるものは少なくありません。

 ですが、
 好きという感覚、
 楽しいという感覚、
 そう感じようとしなくても自然にそう感じる感覚、
 それは自分の中の土台、幹がしっかりしていて
 はじめて素直に感じられる感覚です。

 
 それを信じることができず、
 無理やり何とかしようとして、
 うまくいかなくて、
 やっぱり自分はダメだとなって
 益々追い詰められてしまう。
 時にはそれが、哀しい結末につながってしまう。 

 騙されるな!
 …と言うと言い過ぎかもしれません。
 でも、何が好きか、何が楽しいか、わからないという方は
 少なくありません。
 理由はいろいろあるでしょうけれど、
 自分を見失ったまま長く生きてきた
 結果なのかもしれません。

 何かを求める前に、
 まずそのままの自分を受け入れることを
 続けてみてはいかがでしょう。
 専門用語では、自己受容といいます。
 それがすすむうち、
 行動さえ続けていれば、
 好きなことも、楽しさも
 自然に感じられるようになると思います。

 お読みいただきありがとうございました。