世の中は私たちの必要な情報であふれている

中谷英貴です。

 意識し続けると情報が入ってくる、なんて言われます。
 確かにそうかもしれない。

 私は車を運転するので、
 よくとおる道のガソリンスタンドは
 必ず目に入ってきます。
 車を運転しない人にとっては
 対した情報ではないですよね。

 本と縁がない人には目に入らない本屋は、
 私は自分が暮らす街のみならず、
 利用する駅ごとにその場所が頭に入っています。
 (もちろんアマゾンも利用しますが)
 そういう人間なので、
 車で街を走っていても、
 本屋は小さな店まで、
 必ずと言っていいほど目に飛び込んできます。
 余談ですが、ほんとうに
 町の本屋がどんどんつぶれていっています。
 ちょっと悲しい…。

 例えば本屋に行って、
 普段あまり興味がないはずの分野の本が
 目につくようなら、
 もしかするとそこに
 自分が注目したい何かがあるのかもしれません。

 今にして思えば、
 心理療法、精神医療、カウンセリングといった
 それまで間違っても手に取ることがなかった本と
 四半世紀以上前に出会った時、
 私は自分が抱える混乱を何とかしたいと
 答えを見つける当てもないまま
 あちこちをさまよっていました。
 若かった当時の私にとって
 ディープな問題で
 他者には言いづらくて、
 そもそも他に同じような苦しみを抱える人がいて
 著作として情報があるなんて
 想像もしていませんでした。

 そう言えば、某E=ジョンのレアアルバムを
 記憶の底にとどめおいていたところ、
 ある時町のCDショップの隅の方で
 見つけました。
 何でこんなマイナーなCDがこんな町のショップにあるの?
 と不思議に思いながら
 ラッキーと手にした記憶があります。

 母が完全に衰えてきていることがわかり、
 自分でも無意識のうちに
 彼女の死を覚悟していた頃には、
 ××会館の文字と建物が
 車を運転するた目に入ってきました。
 それまでそういうものがあることは知ってはいても、
 存在しているけれど存在していないものとして、
 完全にスルーしていました。

 得体の知れない焦燥感、
 自分からも隠された不安、
 時々呼吸が苦しくなるような息苦しさ。
 思い当たる節がなかったり、
 特定することができなかったりするなら、
 近頃妙に
 気になったり、
 目に入ってきたり
 耳に聞こえてきたり、
 することに注目してみてください。
 少し異なった角度から、
 気づくことがあるかもしれません。
 
 お読みいただきありがとうございました。