その結果に至る『自分にあった』アプローチを知ることが大切だ

中谷英貴です。

 私がカウンセリングを受けていた昔、
 いくつかの機関を掛け持って
 通っていた時期がありました。
 その中には、
 ミーティングをやっている
 医療機関に潜り込んだりしていたこともあって、
 “専門家”の方々の話をよく聞いていました。

 結果から言うと、必ずしも
 医療機関や有名な方の話しの方が
 特に優れている、
 という印象はありませんでした。
 自分にとっての『合う・合わない』ということが
 あるのかな、と最初に感じたのはその時です。

 とある医療機関では、
 様々な症例に基づくアプローチを
 実例に基づいて説明されていました。

 そこでよく聞かされたのは、

 健康な人は、
 回復した人は、
 自分を取り戻した人は、
 ×××な状態にあるものなのです、
 △△△の行動に出るはずです、
 〇〇〇な考え方になるのです、

 という『結果』の話です。

 最初は、なるほど、と思って、
 自分に当てはめて受け止めていたのですが、
 日常生活で利用しようとする段になると、
 戸惑うことになりました。
 私たちが、
 自分が躓いていたり、
 行き詰っていたりする状態から
 飛躍を試みる時、
 どうしてもそれぞれの立場ごとで
 実践のための試行錯誤が必要です。
 しかし、
 そこにはある種の法則というか
 やり方があるのも事実で、
 それをそれぞれのクライアントに沿って
 例示してくれるのが
 “専門家”の役割だとも考えています。
 要するに、結果に至るプロセス、手掛かりが
 全く不明な状態だったわけです。

 心療内科と心理カウンセリングでは、
 重なる領域と重ならない領域があるため、
 私が応用するには
 いささか無理があったのかもしれませんが、
 いつまでたってもそれが見えなかったので、
 結局徐々に足が遠のくことになりました。

 健康な人、回復した人、自分を取り戻した人が、
 どんな状態を指すのか、
 クライアントにとって
 ゴールとなる結果に向かう道は
 人それぞれです。

 もし医療機関やカウンセリングを利用することがあれば、
 そんなことを念頭において、
 お話をしてみてください。

 お読みいただきありがとうございました。