にだってなれる!?かもしれないけれど、それは幸せとは別の話

中谷英貴です。

 100点満点の自分を生きられると考えている人は
 少ないはず。
 理想の自分で居続けられるという人は
 まずいないと思う。
 たいていは、
 傷ついたり、
 躓いたり、
 凹んだり、
 しながら、誰もが生きている。

 それでも、
 うまくいかないことが続いたり、
 運が悪いとぼやく数が増えたり、
 するうち、
 今の自分は何かがおかしい、と思うようになる。
 実際、私たちは、自信を失うほどに、
 自分の価値をも感じられなくなり、
 未来に対して悲観的になり、
 行動できなくなり、
 生きづらさを感じる。

 人によっては、
 “自分ではない”、
 他の何者かになることで、
 その心を取り繕おうとする、

 開かれた世の中で、
 自由に動くことができる世の中で、
 いくらでも方法がある世の中で、
 何者かになることで、
 自信を取り戻そうとする。

 頑張れば、
 誰でも、
 何にでもなることができて、
 幸せになれる
 ……なんて、
 一見関係するようで、関係のない二つの思想を
 つなげて取り込んでしまった。

 幸せが何を刺すかは千差万別だから、
 そこにつながりがある人もいるのだろうけれど、
 “自分ではない”
 他の何者かになることは、
 望んだ何かを目指すこととは
 似て非なるものだ。

 今自分が
 何者かになろうとしているなら、
 何かを望んでいるのなら、
 その違いについて、ちょっとだけ思いを巡らせてみてください。
 
 お読みいただきありがとうございました。