人生は短い。だから想いを大切に。

中谷英貴です。

 人生100年という新しい時代。
 一方で、
 何も決断しないまま、永遠に生きられるかのように過ごす日々。

 生きられる時間が長くなった。
 動くことができる時間も長くなった。
 一般的には。
 統計的には。

 不思議なことに、なぜか時間は常に不足している。
 世のはやりに流され、
 人の評価に踊らされ、
 怒りにとらわれ、
 一人よがりになり、
 哀しみに暮れ、
 子供のようにうずくまり、
 誰かが自分に何かをするべきだと構えているうちに、
 時は永遠に去っていく。

 誰かが自分に何かをしてくれてきたことの集積によって、
 私たちは今ここに存在している。
 私たちは今ここに生きている。

 でも、今日もまた、
 怒り、恨み、哀しみ、儚み、卑下し、愚痴を言動かず、悪者を探し、、やらない理由をあげ、心の中で引きこもっている。

 そういう感情が湧き上がってくるんだから仕方がないという。
 確かに、湧き上がってくる感情に責任はない。
 でも、それをしっかりと認識し、受け止め、その上でその世界に留まるかどうかは選択できる。

 誰もそんな世界に留まる時間は過ごしたくないはず。
 時間がもったいないから。

 自分を蹴飛ばすのはやめよう。
 有害無益だから。
 自分と肩を組んで、歩いていこう。
 自分は一番の親友だから。
 自分の想いを、少しずつでいいから実現できるように歩んでいこう。
 何事も、小さな一歩の積み重ねでしか達成しえないから。
 
 人生100年時代と言われて久しいけれど、突然寿命が倍になるわけじゃない。過ぎてしまえばほんの一瞬だ。
 いつまでこの世にいられるかなんて、誰もわからない。
 今だって、たくさんの人が自らこの世を去ってしまっている。
 真面目に生きていても、平均寿命よりずっと若く他界してしまうことだってある。
 大切な人が、突然いなくなってしまうことだってある。
 それは昔も今も変わらない。

 時に、文句を言ったり、悪態をついたりすることはあるだろうけど、自分が望む道を見つけ、見失わないようにしよう。大切な人の手を離さないようにしよう。
 そして見つけた道を、自分のペースで進んでいくことを楽しめばいい。そこには、自分だからこそ愛おしさを感じられる世界がありますよ。

 お読みいただきありがとうございました。