感謝の順序が逆になる

 ご先祖がいて、祖父母がいて、両親がいて、国があって、食べ物があって、着るものがあって、何があって、だから、文句を言わずに頑張りなさい・・・・・・。

 幼いころ受けた教育。
 そういう躾を受けて、世の中にキャッチアップして一人前になっていく。。

 その時はまだ、理屈の中だ。
 だから、時におかしなことをやらかすこともある。
 理屈の歯止めは、心や体の赴くところに対して不十分だからだ。

 そしてある時気づく。
 自分が自分を受け入れている分だけ、世界に感謝していることに。

 自分が暮らす世界。
 大切な人が暮らす世界。
 いつまでも平和であってほしい世界。

 その時から、感謝の順序が変わる。
 自分を大切にする。
 愛情を与えてくれた人々のためにも。
 愛着を覚える世界のためにも。
 一緒にあってほしい人々のためにも。
 その時には、自分を大切にすることと、自分を甘やかすことはしっかりと区分けされ、自分を大切にするからこそ、できることがあると知る。

 そうやって、自分がいることに、そして自分が生きる世界へ、とめどない感謝の念に包まれる。
 
 お読みいただきありがとうございました。