パニックの効薬

中谷英貴です。

 パニックになるのはどんな時でしょうか。
 追い詰められたとき、失敗したとき、思い違いに気づいたとき、身に覚えのない罪をかぶせられたとき、自分に原因のないことで世界が暗転するとき…。そんなとき、一気に体中が総毛立ち、血液が逆流し、目の前の世界が遠のいてしまう気がします。

 パニックに陥りながら、いろいろと思考を巡らせます。
 言い訳も考えます。
 やりきれなくもなるでしょう。
 怒りに包まるときもあると思います。

 そうなったところでどうにもなりません。
 言い訳しようが、
 やりきれなくなろうが、
 怒りに包まれようが
 そうしたところで、何も変わらないのです。

 でも、そうなってしまうのだから仕方ないですよね。

 投薬されている方は、医師の指示に従ってください。
 即効薬だと思います。

 ですが、じっくりと効果をもたらすために、二つのことを試してみて。
 今自分をパニックタラ占めていることが永遠に続くと思わず、今日一日だけを乗り切ると決めること。とにかく、明日のことはどうでもいい、まず今日一日をできる範囲でやりきること。
 もう一つは、どんなことであれ、自分なりの対応には良い点が間違いなくあるから、それを見つけて、よくやったと心底からねぎらうこと。

 続けることで、気づいたときにはしっかりと自尊心に効いてきます。
 
 お読みいただき、ありがとうございました。