もう駄目だと感じるとき


中谷英貴です。

 仕事、勉強、運動、恋愛、家庭生活、人付き合い。
 うまくいかなくて、もう駄目だ、やっぱり駄目だ、と感じるときがありませんか?

 例えば仕事。
 どうにも手につかなかったり、ミスを繰り返したり、内容が頭に入ってこなかったり、上司の言動に傷ついたり、同僚のふるまいに苛立ったり。それでも、文句言っていても何も変わらないと、職を失ったわけではないと、世の中には職に就くこともできない人もいるのだと、歯を食いしばって頑張るのだけど、それで変化が感じられることもない。そのうち、自分は何もわかっていなくて、この先も不明なまま、叱られながらこの生活を続けるしかないのかな、と疑心暗鬼になって、自信喪失状態になって、最後は何かをあきらめようとしてしまう。
 楽しい会話を交わす余裕も、ゆっくりと自分の心身を休める時間も、少しばかり明るい未来を感じる予感もないまま、自分自身をどんどん追い詰めて、生きる気力が少しずつ失われていく毎日。

 そんなとき、追い詰められて二進も三進もいかなくなるくらいなら、一つ自分に問いかけてみてください。

 それ、ホントに今やろうとしてることに対するあきらめでしょうか?
 ホントに今やろうとしていることがうまくいかなくて追い詰められているのでしょうか。
 ホントはその奥に、もっと守りたかった、実現したかった何かが見えなくなって、それを当座の忙しさと余裕のなさに埋没させてしまったからではないでしょうか?

 そもそも、なぜそこにいるんでしょう。なぜその仕事をしているんでしょう。なぜそんな苦しいことに身を置いているんでしょう。なぜ心の声に耳を傾けて、少しでも試してみようとしないのでしょう。

 きっと答えは知っていて、でも見ないようにしている。見てしまうと、忠実に守ろうとしていた古くて歪んだ物語が、ほんとはすでに終わってしまっていることに気づかなくてはいけないから。
 
 目の前に、ヒントはあって、あとはしっかりと見つめて理解するだけです。

 お読みいただき、ありがとうございました。