今、あなたを苦しめているのは、あくまであなた自身

中谷英貴です。

親との口論、上司からの嫌み、友人からの文句、それが正論であるほどつらいですよね。何だか自分の全人格が否定されたように感じるときさえあるかもしれません。
特に、素直に親しみや愛着を感じられない関係、胸に宿る親密さが感じられない相手からの場合、そのつらさ、哀しさ、怒りは大きくなります。

そんな時、相手との間に、透明な感情のバリアを作れていますか。
間違ってもやり返そうとしたりしてないですよね。

今ある現実は、選択した行動、実行したことの連続が大きく関係しています。

私たちにとって一番危険なことは、自分をバッシングしてくる感情をそのまま自分の内に取り込んで、自分はそういう人間だと思い込んでしまうことです。それは、自分を打ちのめそうとするか、反発で相手にやり返そうとするか、少なくともその感情を湧かせます。

仮に、取り返しのつかないミスなり、大ごとを起こしてしまったとするならば、それは反省して、二度と起こさないようにする必要があるし、そうなりたくないと切に思えばそうならないように自分でも気を付ければいい。
それと相手の感情は別のものです。

だから、それと本来の人間性をつなげるようなことがないように。
透明なバリアはそのためのイメージです。
可能なら、少しその場を離れるといい。

幼いころから家庭内に問題がある家で育つと、「その程度のこと」なんて、となかなか実践しようとしないものです。でも、やってみると、意識するようになります。それが、次の行動、洞察につながることもあります。

処理しきれないような腹立ち、苛立ち、いろいろあるとは思います。でもその上で、面倒臭がらず、くだらないとあしらわず、線引きする方法、心持ち、処理の仕方を自分なりに実践していきましょう。