大切な人に人生を預け切らないのが、自分も相手も大切にする生き方だと思う

中谷英貴です。

 伴侶、恋人、親、そして子供。
 人生を預け切らない対象です。
 親は、子供の頃には難しいけれど、
 社会人になった後、
 脱価値観したい。

 人によってはなかなか難しいと思います。
 私は難しかった。
 でも、
 どれほど身近で、
 どれほど大切で、
 どれほど愛おしく思う、
 そんな存在だったとしても、
 そこに人生のすべてを預けようとするのは
 とても危険です。

 無条件に永遠に続く関係はない。
 父母を振り返った時、
 そして自分の体の奥深くに定着した
 感覚と対峙して、
 つい忘れがちなこと。

 もともとそんな発想というか、
 そんな心持ちもまた、
 生い立ちの中で培われたものだから、
 それはよくないよと言われて
 すぐ実行できるとは限らない。

 この人によって私の人生は救われた、
 この人がいるから私は幸せだ、
 この人がいるから私は生きていける。

 “この人”を大切にすることは、
 自分を大切にすること。
 自分の考えを、気持ちを、選択を尊重すること。

 預け切るということは、放棄です。
 預け切るなら、人以外の何かがいい。
 神様でも仏様でも宇宙でもなんでも。 

 同じ不完全な人間を愛するほどに、
 自分の内面を大切にすることが、
 大人の証だと思う。

 書いていて当たり前だと思うけど、
 かくいう自分はどこまで実行できているのか、
 と問いただせば、
 時には人のせい、
 時には社会のせい、
 時には…

 もう一度、間違っても、ミスっても、失敗しても、
 自分の心と体と選択を尊重し、
 愛する人を愛して生きたい。

 お読みいただきありがとうございました。