気持ちよくなる前にやてみよう

中谷英貴です。

 働き方を変えて、
 あるいは新しい仕事を選んで、
 生き方自体を変えていこう、
 そう思えるところまで来たら
 しめたものです。

 実際には、動き始めるまでに
 もっと知識を得てから、
 もっと心の準備が整ってから、
 そして何より、
 今はまだ動きたいとまでは感じられないから…
 だからもう少ししたら動き始めよう、
 そう言う方は少なくありません。

 リラックスする時間、
 静かな時間、
 一人の時間を持つことは、
 どんな働き方をし、
 どんな仕事をし、
 どのように生きていきたいか、
 自分の本音を知る上でもとても大切です。

 …大切ではあるのですが、
 もっとしっかり気持ちが安定してから、とか
 知識を十分得てから、とか、
 もう少し気分が上向いてきたら、
 となる前に、
 動き出し、動き続けられるといい。

 自分が考える上で
 今のその、動き出すための条件を
 十分に満たしていない状態は
 当然ですが、自分の一部です。
 その一部とも相談しながら動くということは、
 その一部自体を
 自分の行いたい働き方、生き方に組み込むことを
 許容することであり、
 ひいては人生そのものの中に
 大切な一部として受け入れることです。
 組み込みながら、受け入れながら、
 動くのです。

 自分のお尻を蹴飛ばしたり、
 自分を叱咤したり、罵ったり
 するのではありません。

 体は動かないかもしれない、
 気持ちは暗く固まったままかもしれない。
 この時に動き出すと、
 最初は辛いかもしれないけれど、
 少しずつ景色が変わってきます。
 あ、動いてもなんとかなるな、
 ちょっとずつだけど
 やりたいことに近づきだしたかな、
 そんな時がやってきます。
 その時のコツは、
 嘆き、鈍痛を感じ、抑鬱的になる自分を
 自分を抱きしめながら動くことです。

 小さく、ささやかに、でもそのままの自分で確実に
 一歩を踏み出すこと、
 その積み重ねを意識してみてください。

 お読みいただきありがとうございました。