何が欲しいんだろう

中谷英貴です。

 働きながら、生きることそのものに行き詰っていた頃、
 なぜそんなに苦しいのか理解できませんでした。
 そもそも自分は何が欲しいんだろうと
 自らに問いかけても、
 本音の部分で何が欲しいのか、
 刹那的な答えはできても、
 自信をもって胸を張って答えることはできませんでした。
 そもそも、なけなしの自信が壊れて、
 いつも背中を丸めて歩いていたような状態だったから、
 それも仕方がなかったのかもしれません。

 こんな疑問がわくのは決まって、
 働いている最中か
 誰かと一緒にいて
 どちらも人の関係に行き詰っているときでした。

 時が流れて、
 ある方の相談にのって、
 一緒に悩みを解決していった後で言われた
 ありがとうの言葉。

 欲しかったのは、
 与えて受け取ることができるかもしれない笑顔。
 それが欲しかったのかなと思いました。

 子供は親の笑顔が見たくて、
 親を喜ばせたくて、
 それが原動力になって生き生きと行きます。

 私たち大人は
 (私はいまだ精神年齢は歳不相応の自覚はありますが)
 与えられることを待っていても
 おそらく何ももらえない。
 そもそもそうやってもらった何かが
 欲したものになることはありません。

 与えて、受け取る。
 与えて、が最初なんですよね。
 これがあって自分に歓びがもどってくる。
 きっとわかっている人は
 大人になる前から理屈抜きに体得していること。
 
 与えて、(巡り巡って)受け取る。

 私はおじさんになってようやく
 その理を納得できました。。。 

 周囲にとって当たり前のことであっても、
 これからも学んでいけたらいいなと切に思います。

 お読みいただきありがとうございました。