私たちは自分の想いを体現して生きている

中谷英貴です。

 自分の意志を超えたもの。
 世の中の理屈を超えたもの。
 大きな流れに身をゆだねること。
 
 私たち人間の頭で考えたり、
 推測・予測したりすることには
 当たり前だけど限界がある。
 だから、宗教でも何でもいいのだけど、
 人知を超えた存在と自分とのつながりを信じて、
 人事を尽くした後は大きな流れに身を任せることを
 生き方の一つに持っておくといい。

 自分は苦労してばかりで、何もよいことがないと
 思い続けていると、
 どこかでそんな感覚を鈍らせる。
 あるいは否定しがちだ。
 そこにある奇跡を見失いがちだ。

 そこにある奇跡…。
 生きていること。
 人とともにあること。
 未来があること。
 体が、四肢が動くこと。
 選択する力を持っていること。
 信じること。

 自分の人生は、苦しいことばかりで
 妻(夫)が、
 親が、
 子供が、
 会社が、
 知人たちが、
 世間が、
 押し付け、攻撃してくることの連続だ。

 自らの選択の結果を放棄すると、
 必然、不満が他者に向けて募る。
 ひどいときには蓄積された怒りが暴発する。
 他者に向けば、暴力になる。
 自分に向けば、鬱になる。

 被害者の出来上がる。
 そして、哀しい人生が続く。

 私たちは見守られている。
 私たちが生きるように環境を与えられている。
 私たちは思い描く生を日々体現している。

 そのことに気づいたとき、そこに不幸はない。

 お読みいただきありがとうございました。